有名デザイナーの失敗、そして

ある有名デザイナーの講演を拝聴しました。彼は自身がデザインしたシンプル系の家具の販売会社を設立し大成功したそうです。しかしバブルの崩壊で大変苦しい状況に陥ったそうです。そうした時、

木製家具のメーカーと職人さんたちと知り合い、新たな発想が生まれ新しい商品造りに成功した。

新商品はかつての「シンプルモダン」ではなく「ぬくもり系」の家具であったと、

不思議そうな表情を浮かべながらお話になりました。さらに面白いことを付け加えておっしゃいました。「今時のヤンキーな女の子は60代、70代の職人さんと相性がいいんです。彼女らに木工を教えてやると素直にトンカントンカンやっています」人生の蹉跌を経験して、この方の眼差しにもぬくもりが宿ったかのように感じられたのです。

きれいと暮らすか、ぬくもりと暮らすか、家具の話ですが。

ちなみに上の画像はデザイナーの作品ではありません。